研究概要 |
1 投与実験に必要な安定同位体標識コルチゾール(cortisol-[^2H_5])およびコルチゾン(cortisone-[^2H_5])を既に報告した合成法(Y.Kasuya et al.,J.Chem.Soc.,Perkin Trans 1 587,1988)に従い合成した。 2 健常人2名を対象に、内因性コルチゾールおよびコルチゾンの血中濃度日内変動(30分ごとに血液1mlずつ採取)をcortisol-[^2H_5]およびcortisone-[^2H_5]を分析の内部標準とするGC-MS法(Y.Kasuya et al.,J.Chromatogr.,579,193,1992)により測定し、コルチゾール・コルチゾンの日内変動パターンおよび各測定時におけるコルチゾン:コルチゾールの血中濃度比を現在検討中である。 3 コルチゾールの体内動態とコルチゾール→コルチゾンの代謝変換に関し速度論的検討を行なうため、健常人を対象に、少量(〜5mg)の安定同位体標識コルチゾール(cortisol-[^2H_5])を経口投与し、cortisol-[^2H_5]およびcortisone-[^2H_5]の血中濃度推移を二重希釈法を用いたGC-MS法(Y.Kasuya et al.,J.Mass Spectrometry.,s29,1995)により内因性コルチゾールおよびコルチゾン濃度とともに同時定量を行なう予定である。
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