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1998 年度 実績報告書

全身麻酔薬は膜流動化をおこすか

研究課題

研究課題/領域番号 09672339
研究機関東邦大学

研究代表者

百瀬 弥寿徳  東邦大学, 薬学部, 教授 (50020813)

キーワード細胞膜 / 吸入麻酔薬 / 静脈麻酔薬 / イオンチャネル
研究概要

モルモット心室筋単一細胞標本を用い、膜容量およびCaチャネルに及ぼす全身麻酔薬である吸入麻酔薬と静脈麻酔薬の作用を比較検討した。心筋単一細胞の膜容量の変化は、吸入麻酔薬ハロセン、イソフルランおよびセボフルランは軽度に減少を示した。吸入麻酔薬の膜容量減少作用の強さはハロセン〉イソフルラン〉セボフルランの順であった。一方、静脈麻酔薬であるプロポフォールおよびペントバルビタールは膜容量を明らかに増加させた。
L-型Caチャネルに対して吸入麻酔薬および静脈麻酔薬は共に抑制を示した。静脈麻酔薬チオペンタールはCaチャネルを頻度依存性に抑制したが、吸入麻酔薬は頻度非依存性であった。全身麻酔薬のチャネル抑制作用は静脈麻酔薬が膜容量の変化を起こしチャネルを遮断するのに対して、吸入麻酔薬は直接チャネルを遮断する可能性が示唆された。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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