• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

超高速情報ネットワーク(ATM)を用いた検査診断画像転送システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 09672354
研究機関京都大学

研究代表者

中嶋 安彬  京都大学, 医学研究科, 講師 (50115896)

キーワード超高速情報ネットワーク / ATM / 医療画像 / ワークステーション / Telepathology / Macintosh
研究概要

(1)パソコンを用いた医療用画像データ処理の面では、Macintoshコンピュータがもっとも普及しているので、ワークステーションを経由せずに直接Macintoshを超高速情報ネットワークATM(Asyncheronous Transfer Mode)に接続できれば最も効果的である。そこで、Machintoshシステムと京都大学学術情報ネットワーク機構(KUINS)のATMとの接続を試みた。ハードウェアは病理部に現有のPCIバスをもつPower Macintosh 8500/120(64Mb RAM)を用いたがPower Macintosh G3の場合も規格上は今回と同じ条件で可能である。結果を以下に纏める。
(i)ワークステーションに比べてMacintoshの方が初心者にも扱いやすいので、設定が楽で管理も容易である。顕微鏡やスキャナを通じて画像の取り込みなどのハードウェア面や、画像処理のソフト面でもMacintoshの方が豊富で使いやすい。
(ii)MacintoshどうしもしくはMacintosh-Windowsマシン間での、ネットワークを経由した市販のファイル共有ソフトを用いれば、高価な特別のtelepathologyシステムを導入せずにどのパソコンからも比較的観点に画像フィルムの共有が可能となり得る。
(2)京都大学医学部付属病院病理部に設置されているWindowsNTワークステーションを用いたISDN経由のTelepathologyシステム(オリンパス社製)との比較検討を行った。自動顕微鏡の使用も含め完全にカスタマイズされた専用システムによる診断には大きな利点があるが、高価である上、他のシステムとの互換性がない、等の点で問題があり、むしろ、インターネットを通じての画像転送によるブラウザを用いたファイル共有の方が特別のシステムを必要とせず、より一般的で汎用性が高い、と考えられた。そのためには、ATMを含めGigabit Ethernet等の超高速ネットワークシステムをより広く一般的に導入し、それらをユーザーインターフェイスであるパソコンに直接接続できる条件を設定する事が必要であると思われた。

URL: 

公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi