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2000 年度 実績報告書

医療施設におけるMRSAの分布および感染経路に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09672364
研究機関順天堂大学

研究代表者

猪狩 淳  順天堂大学, 医学部, 教授 (20053100)

研究分担者 田部 陽子  順天堂大学, 医学部, 講師 (70306968)
キーワードMRSA / パルスフィールド電気泳動法 / SmaI / SstII
研究概要

MRSAの疫学マーカーとして、すぐれた識別力を有するパルスフィールドゲル電気泳動法(PFGE)によって2種類の制限酵素SmaIとSstIIをもちいてそれぞれのDNA切断パターンから相似係数に基づくRFLP解析を行い、両者の型別結果を組み合わせ、1995年5月から1997年1月の間に順天堂大学附属順天堂医院内で検出されたMRSA97株(患者、医療スタッフ、および院内環境からの分離株)について院内での同一起源株の伝播状況について検討した。同時にvancomycin,oxacillin,ampicillin,cefazolin,cefmetazole,imipenem,gentamicin,minocycline,ofloxacin,clindamycinの10薬剤についてMIC値を求め、薬剤感受性パターンによるphenotypingを行った。
その結果、genotypingについては、SmaI切断では97株のMRSAが16パターンにわかれ、87%の株は同一タイブ(Type1)をしめした。SstII切断では17パターンにわかれ、81%の株は同一タイプ(Type1)をしめした。両者の型別結果の一致率は82%であった。また、一種類の制限酵素で判定を保留とした株が7株あったが、これらの株は、二種類の制限酵素を組み合わせることで型別可能となった。phenotypingでは、15タイプにわかれたが、うち76%の株が1種類以内の薬剤感受性の変化にとどまり、最終的に同一タイプと判定した。以上より、院内で検出されたMRSAの80%以上が同一起源株と考えられる結果となった。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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