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1997 年度 実績報告書

抗酸化能の新測定法とその臨床応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09672370
研究種目

基盤研究(C)

研究機関新潟県立看護短期大学

研究代表者

杉田 収  新潟県立看護短期大学, 看護学科, 教授 (10092701)

キーワード抗酸化能 / お茶 / ワイン / CHP / Hb・MB法 / クエルセチン / ルチン / クメンヒドロペルオキド / ヘモグロビン・メチレンブルー法
研究概要

1.我々が開発したクメンヒドロペルオキシド/ヘモグロビン・メチレンブルー(CHP/Hb・MB)法の測定する抗酸化能物質
本法はビタミンC、ビタミンE、グルタチオンペルオキシドを抗酸化能物質として測定する他に、ポリフェノール類のクエルセチン、ルチンをも測定することが判明した。このために、これらのポリフェノール類によって抗酸化能を有すると考えられているお茶、紅茶、ワイン等の抗酸化能が測定可能であることが明らかになった。
2、各種飲み物の持つ抗酸化能
各種お茶類の抗酸化能を測定した結果は、緑茶(N=17)16.8-27.8nmol/ml,ほうじ茶(N=3)11.8-17.3nmol/ml,紅茶(N=3)1.6-7.6nmol/mlであり、昆布茶には抗酸化能はなかった。
各種ワインの抗酸化能は、赤ワイン(N=6)平均221.8nmol/ml,(SD=33.78nmol/ml),白ワイン(N=7)平均233.9nmol/ml,(SD=70.2nmol/ml)であり、お茶類の10倍以上の高い抗酸化能を示した。また赤ワインと白ワインには、ほとんど差はなかった。
3、残されている課題
Whiteheadら(Clin.Chem.,1995)の論文が決定的に赤ワインの有効性を印象づけた。我々とは異なる測定法である化学発光法によるデータで、赤ワインは白ワインの14倍の高い抗酸化能があると報告した。ワインには高い抗酸化能があると言う点では一致するものの、赤ワインと白ワインの大きな抗酸化能の差には、我々のデータとは異なっている。ワインに添加される抗酸化剤の亜硫酸との関係、さらに未確認の他のポリフェノール類の反応性を検討しなければならない残された課題である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 杉田 収: "抗酸化能の測定" 医学のあゆみ. 181・7. 524-526 (1997)

  • [文献書誌] 杉田 収: "新しい抗酸化能の測定法" 新潟県臨床衛生検査技師会誌. 37・5. 203-208 (1997)

  • [文献書誌] 杉田 収: "新しい抗酸化能測定法(CHP/Hb・MB法)の測定する抗酸化物質" 臨床病理. 45・補冊. 214 (1997)

  • [文献書誌] 石沢信人: "ワインと各種飲料物の抗酸化能" 新潟県立看護短期大学紀要. 3. 3-8 (1997)

  • [文献書誌] 杉田 収: "CHP/Hb・MB法によるワインとお茶の抗酸化能" 臨床化学. 26・補冊. 97C (1997)

  • [文献書誌] 杉田 収: "クメンヒドロペルオキシドを用いたヒト血漿抗酸化能の測定" 臨床病理. 46・3. 271-276 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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