【研究目的】 第二次世界大戦後の看護教育制度改革の過程と地方への浸透の過程をGHQのPHW看護課及び日本側の史料を用いて明らかにする。 【研究方法】 目的を達成するために、以下のように基礎史料を収集した。 1 国立国会図書館憲政資料室所蔵公衆衛生マイクロフィルムから、GHQ(Genneral Head Quarters)のPHW(Public Health and Welfare Section)とPHW看護課(Nursing Affair Division)の看護関連の史料を収集した。 2 法律制定に関する日本側の史料として、保健婦助産婦看護婦法制定および改正の経緯に関連する史料を収集した。 3 看護基礎教育に関する史料どして各学校養成所「学校養成所史」、「病院史」と「個人史」を収集した。 4 継続教育に関する史料とし「国立公衆衛生院」等継続教育機関の活動、文部省・厚生省および各県行政主催の再教育講習会等の企画に関する冊子を収集した。さらに、各県の「看護協会史」を収集した。 5 看護界に向けたPHW看護課職員による著書、教育・講演会等が掲載されている雑誌「看護」・「看護教育」・「看護協会ニュース」・「各県支部ニュース」から記事を収集した。 【研究成果】 史料の収集と整理、英文史料の翻訳が中心となり、史料の分析解釈や見解を提示するには至らなかった。今後、史料の解題をして発表し、同時に、複数の研究成果は日本看護歴史学会および日本醤史学会に投稿する予定である。
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