研究課題/領域番号 |
09672391
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
石本 章子 大阪大学, 医学部, 教授 (20263254)
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研究分担者 |
岩切 昌宏 大阪教育大学, 教育学部, 講師 (50283841)
田中 由紀子 福井県立大学, 看護短期大学部, 助教授 (70163590)
河村 葉子 大阪大学, 医学部, 助手 (30294101)
丸橋 佐和子 大阪大学, 医学部, 助教授 (30030018)
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キーワード | 災害救性期看護 / 災害看護教育 / 被災看護婦 / PTSD |
研究概要 |
阪神・淡路大震災被災看護婦の看護行動ならびにストレスに関する第一回調査を1995年8月に兵庫県下の6基幹病院の看護婦1862名を対象に実施した。その内の2病院看護婦に対する追跡調査を被災後引き続き勤務している644名を対象に1997年3月に実施した。 結果の分析と前回調査との比較から、次のような点が明らかになった。 (1)被災看護婦は、災害看護に関する知識・技術の必要性を強く感じているが、現実には習得の機会を設けておらず、わずか2年にして被災の恐怖は風化する傾向が見られた。 (2)一方、災害看護の知識・技術は医療従事者に必須のものであり、災害看護教育の充実、災害訓練の徹底の必要性の認識は高い。 (3)災害発生急性期においては看護婦に通常よりも拡大した役割が求められており、その役割に応える知識・技術を災害間期に習得する必要性を訴えている。 (4)災害看護婦のストレスの程度は、災害発生時の個人的背景、職場環境、仕事内容と相関することが明らかであり、これらの認識に立った看護管理システムを作る必要がある。 以上の結果を次の学会・研究会に報告した。 (1)World Congress on Emergency and Disaster Medicine平成9年8月(Maintz ドイツ) (2)集団災害研究会 平成9年10月 東京 (3)日本救急医学会看護部会 東京 さらに、病院における災害への備えを全国的に調査するため調査票を作成中である。
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