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1998 年度 実績報告書

糖尿病性神経・血管合併症に関する新しい看護診断の指標とその開発

研究課題

研究課題/領域番号 09672392
研究機関大阪大学

研究代表者

江川 隆子  大阪大学, 医学部, 教授 (40193990)

研究分担者 花房 敏昭  大阪大学, 医学部, 講師 (60164886)
山本 裕子  大阪大学, 医学部, 助手 (40263272)
今井 雪香  大阪大学, 医学部, 助手 (10294240)
荻野 敏  大阪大学, 医学部, 教授 (50124764)
キーワード糖尿病性の血管合併症 / 糖尿病性神経合併症 / 看護診断指標 / Lp(a) / API比 / 味覚
研究概要

平成10年度も引き続き糖尿病患者(NIDDM,IDDM)を対象に、治療に対するコンプライアンス状況および日常生活行動と糖尿病下肢合併症との関係について追跡調査を行っている。調査内容は、従来の日常生活行動の面接内容に現在の下肢の状態と自覚症状、特に歩行障害、ケアに対する意識とケア状況について4項目を追加。
また、神経障害での測定には、腱反射、知覚・感覚異常と最近、下肢の感覚異常との関連が示唆されている味覚について、電気味覚計及びペーパーディスク法を用いて、三又神経領域及び口蓋の舌咽神経領域を測定することを追加した。さらに、歩行時の足底への圧のかかり方についても、簡単な足形を測定をすることで確認している。
現在までに糖尿病患者16名の下肢合併症と味覚の関係の調査を行った。APIが低い群(<1.O)の大錐体神経支配領域における電気味覚検査の平均値は24.3±9.3db、API正常群は16.2±6.3dbであり、APIが低い群は、API正常群に比べて電気味覚閾値の有意な上昇を認めた(P<0.05)。舌咽神経支配領域においてはAPIが低い群の電気味覚検査の平均値は24.2±10.7db、API正常群は14.5±5.7dbであり、APIが低い群は、API正常群に比べて電気味覚閾値の有意な上昇を認めた(P<0.01)。またPtcO2が低い群(<60mmHg)の大錐体神経支配領域における電気味覚検査の平均値は22.4±7.9db、PtcO2正常群は12.2±2.0dbであり、PtcO2が低い群(<60mmHg)はPtcO2正常群に比べ、電気味覚閾値の有意な上昇を認めた(P<0.01)。少数ではあるが、糖尿病患者の下肢の血流が低下すると味覚の閾値は上昇することが示唆された。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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