研究課題/領域番号 |
09672395
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
看護学
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研究機関 | 島根医科大学 (1998-1999) 大阪大学 (1997) |
研究代表者 |
堀井 理司 島根医科大学, 医学部, 助教授 (10243255)
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研究分担者 |
西脇 由枝 埼玉県立大学短期大学部, 助教授 (90132175)
小山田 浩子 大阪市立大学, 看護短期大学部, 教授 (90233626)
原田 徳蔵 大阪大学, 医学部, 教授 (00127284)
佐藤 和子 島根医科大学, 医学部, 助教授 (70276210)
光岡 攝子 島根医科大学, 医学部, 教授 (20105307)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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キーワード | 麻疹 / 水痘 / 風疹 / ムンプス(流行性耳下腺炎) / 抗体 / 予防接種 / 感染管理 / Vaccination |
研究概要 |
看護学生の臨床実習に際して、小児期流行性ウイルス疾患に対する感染管理対策および学生自身の健康管理に資することを目的に、まず平成9年度において、本研究者らは看護学生156名を対象に麻疹・水痘・風疹・ムンプスについて抗体検査を実施した。その結果、抗体検査の陽性率は、麻疹抗体(IgG ELISA法)が96.8%(151名)、水痘抗体(IgG ELISA法)が94.9%(148名)、風疹抗体(HI法)が97.4%(152名)、ムンプス抗体(IgG ELISA法)が73.7%(115名)であった。そして、これらの結果に関連して各学生の各疾患における既往歴、予防接種歴、各ウイルスに対する被爆歴等の関連性を検討したが、この中で、麻疹の既往があると答えた40名の学生においてすべて麻疹抗体が陽性であった。 次に、各4疾患の原因ウイルスに対して抗体が陰性または擬陽性であった者(麻疹5名、水痘8名、風疹4名、ムンプス41名)の学生に対し予防接種を推奨してきたが、退学または休学した学生がいたため調査を継続できる対象は麻疹4名、水痘7名、風疹4名、ムンプス37名となった。そのなかで、平成11年度までに、各ウイルスに対する予防接種を受けた者の内訳は麻疹4名、水痘7名、風疹4名、ムンプス21名で、陽転した者の内訳は麻疹3名、水痘4名、風疹4名、ムンプス21名であった。また、それらの予防接種施行例(延べ36例)において、副反応を呈した症例は、水痘ワクチン接種翌日に倦怠感があったと答えたもののみであった。 一方、ムンプスの予防接種を受けなかった学生にその経緯について聞き取り調査を実施した結果、「接種の必要性は理解していた。」と半数以上が答え、逆に「必要性が分からない」、「接種は必要ない」と答えたのはそれぞれ1名ずつのみであった。しかし、それらに加わる接種に至らなかった理由として、接種に対して「時間がない」、「費用がかかる」、「大丈夫だと思った」等が多い順にあげられていた。
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