研究課題/領域番号 |
09672396
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
看護学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
川口 優子 神戸大学, 医学部, 助教授 (90152941)
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研究分担者 |
大田 彩 神戸大学, 医学部, 助手 (80304111)
奥田 博子 神戸大学, 医学部, 助手 (50294236)
松田 宣子 神戸大学, 医学部, 助教授 (10157323)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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キーワード | 地域精神保健活動 / 専門職者 / 当事者 / ネットワーク / 社会経済活動 / 連携 / 啓発活動 / 質的研究 |
研究概要 |
地域精神保健に関する実証的研究として、在精神障害者を支えるネットワークを推進するにはどうしたら良いのかを、携わっている専門職者と当事者と両者から意見を聞き、今後の活動について考察することを目的とした。 まず地域精神保健に関する日本論文30編、英語論文10編を文献検討し、実態と課題を把握した。そして地域精神保健に携わっている専門職者の考えを明らかにする調査を実施した。最初に、東京で先駆的な活動をしている看護職と面接を実施した。次に兵庫県と大阪府下で施設に所属している看護職、保健婦、PSW、精神保健福祉相談員、作業所指導員、精神科医師、福祉事務所ケースワーカー等14名に面接を行った。更に地域で生活をし、何らかの地域精神保健サービスを受けている当事者13名に面接を実施した。 調査データーは録音し逐語録におこし、内容を質的に分析した。結果として専門職者たちは、当事者が心地良いと思う生活をしてもらうこと、地域精神保健活動に携わる機関や人が連携し、ネットワークをつくることが必要であると認識していた。当事者達は現在の生活を維持し、何らかの社会経済活動へ参加したいと思い、社会が精神の病気をもっと理解してほしいと考えていることが明らかとなった。今後はネットワークづくりにむけて、両者が地域に対する啓発活動を継続して積み重ねていくことである。専門職者は、どうチームを組み連携していくのか、当事者は自分なりの生活スタイルをどう築いていくがであると示唆された。
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