研究課題/領域番号 |
09672397
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
草場 ヒフミ 神戸大学, 医学部, 助教授 (30153282)
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研究分担者 |
有田 直子 神戸大学, 医学部, 助手 (70294238)
村田 恵子 神戸大学, 医学部, 教授 (90105172)
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キーワード | セルフケア / 思春期 / ネフローゼ症候群 / 時間 / パワー / 対処 / 家族 |
研究概要 |
小児期にネフローゼ症候群を発症した思春期患児のセルフケアとその関連要因を明らかにし、子ども自身が主体者として、健康管理を実施するようになっていく過程における看護介入への示唆を得ることを目的とした研究である。本年度(初年度)においては、以下のことを検討した。 1.文献検討からの示唆 国外(MEDLINE,CINAHL)および国内(医学中央雑誌、看護文献目録)の文献を検索し、既存の研究内容、方法、結果を分析し検討した。思春期のネフローゼ症候群の子どものセルフケアに関する研究は少なく、特に国外文献においては認められなかった。健康な子どもおよび慢性疾患の子ども(糖尿病・気管支喘息・二分脊椎・嚢胞性線維症および透析患者児)のセルフケアが、Orem.Eのセルフケアおよびセルフケア不足理論を基に、セルフケアの発達、関連要因、健康児と病児の相違が検討されており、今後の具体的な検討課題と方法への示唆が得られた。 2.ネフローゼ症候群の子どもと家族への面接 セルフケアおよび関連する要因の確定および質問紙作成のために、思春期の子どもとその家族3組を対象に半構成の面接を実施し、その内容の分析を行った。 2.理論枠組みの確定 上記の過程から、Orem.Eのセルフケアおよびセルフケア不足理論を枠組みにること、および関連要因としては、健康状態・時間・Power-Powerlesness・対処行動・家族とすることを確定した。これに基づき、セルフケア行動および関連要因に関する質問紙および面接ガイドを検討中である。
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