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1999 年度 実績報告書

口腔内生体防御成分の分析による口腔疾患の予防法と看護に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09672401
研究機関徳島大学

研究代表者

道重 文子  徳島大学, 医療技術短期大学部, 講師 (00274267)

研究分担者 安岡 劭  徳島大学, 医療技術短期大学部, 教授 (30035414)
松尾 敬志  徳島大学, 歯学部, 教授 (30173800)
キーワード口腔細菌 / 嚥下性肺炎 / 歯科的疾患 / 生体防御 / 口腔ケア / 含嗽
研究概要

生体感染防御機構の低下,痴呆,運動障害,嚥下障害などかあるために自分自身で歯磨き,うがいなどの口腔内ケアを十分に実施できない患者に,歯科的疾患(う歯,歯周疾患)や口腔内感染症とともに嚥下性肺炎を予防するための効果的な看護ケアの方法を基礎的に検討することが本研究の目的である。
昨年度,脳血管障害による嚥下障害がある患者や対象に,嚥下性肺炎の発症を予防する方法として給吸ブラシによる口腔ケアについて検討した。その結果に基づいて,本年度は,重度心身障害者(以下,重心者という)を対象に口腔状態の調査をし口腔ケアを実施し,その効果について検討した。
1.重心者の口腔状態の特徴と口腔ケアの実態
重心病棟に入院中の患者159名を対象に口腔の状態と口腔ケアの実態を調査した。これらの患者の90%以上が,看護婦や介護者によって,1日2回の口腔ケアの援助を受けていた。しかし,口腔の状態はADL別による差は見られず,腫脹や出血が著明であった。これは,看護婦や介護者の適切な口腔ケアに関して理解不足のためであり,効果的な口腔ケアが実施できるシステムを構築するために,歯科医,医師,看護婦,介護職等の連携が必要であることが明らかになった。
2.給吸ブラシによる口腔ケアの効果
嚥下困難や開口障害等があり口腔ケアが困難であった40人の重心者に,給吸ブラシによる口腔ケアを6ヶ月実施した。その効果を2ヵ月毎に口腔内の所見の変化,ぶどう球菌数,緑膿菌数,カンジダ数の測定により検索した。
口腔内所見は2ヵ月後には良好に改善したが,細菌数では明らかな変化は見られなかった。なお,経鼻経管栄養患者からのみ緑膿菌が検出された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Fumiko Michishige: "Relationships between activity of daily living,nad oral cavity care and the number of oral cavity microorganisms in patients with cerebrovascular diseases"The journalofMedical Investigation. 46・1-2. 79-85 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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