平成12年度は、手術によりボディイメージの変化を余儀なくされた患者への具体的な看護介入の方法を検討するための調査及び文献検討を続行し、平成11年度までに検討した質問紙の内容を再検討し充実させ、術後在宅療養を行っている患者にアンケート調査を行った。 1.ボディイメージに関する研究を行っている看護系教員および手術によりボディイメージの変化を余儀なくされた患者への看護に携わっている看護婦の計4名により、質問紙の内容検討を行なった。質問紙内容では、情緒的機能の積極的な生活志向において、患者自身が意識はしているが適切ではない行動様式をとっている場合と、意識して適切な行動様式をとっている場合における、適切な生活様式であるかどうかの評価方法を検討した。また、他のQOL質問紙内容を参考にという意見もあったが、今回の退院患者さんから得たデータを基本としているため、情緒的機能、社会的機能、満足感(無力感)、あらゆる健康状態をQOL指標として使用した。 2.上記の質問紙を用いて、術後在宅療養を行っている患者にアンケート調査を行った。現在32名の患者から回答を得ており、現在も調査中である。32名中1割以上の回答欠損がみられたのは、情緒的機能について16%あった。今後は、調査対象をひろげ信頼性・妥当性の検討を行う予定である。
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