研究課題/領域番号 |
09672423
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
深山 智代 北海道医療大学, 看護福祉学部, 教授 (70060746)
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研究分担者 |
桑原 ゆみ 北海道医療大学, 看護福祉学部, 助手 (80295914)
三国 久美 北海道医療大学, 看護福祉学部, 助手 (50265097)
工藤 禎子 北海道医療大学, 看護福祉学部, 助教授 (00214974)
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キーワード | 循環器疾患 / 受診 / 国民健康保険 / 市町村 |
研究概要 |
市町村の地域特性による類型化を行い、平成9年度に引き続いて分析を行った。 1) 市町村の人口規模、高齢化率、病院数、診療所数、保健数婦数により市町村を類型化し、Rural 1(R1)型、Rural 2(R2)型、Suburban(SU)型、およびUrban(U)型の4類型別に循環器疾患による受療状況をみると、地域類型間に明らかな格差が認められた。 2) 循環器疾患予防に関わる保健婦活動そのものを示すデータがないため、老人保健事業の健康教育、健康相談、訪問指導、基本健康診査の参加延べ人員に反映されているとみなして参加延べ人員により類型化した。参加類型は参加多型と参加少型の2類型に大別された。参加多型の町村の割合はR1型71%、R2型66%、SU型50%、U型18%であった。 3) 縦断的に循環器疾患による受療件数率の変化をみると、入院では78%の市町村が「不変」だが、U型は65%と少ない。入院外では12%の市町村が「不変」であり、R1型の23%からU型の0%まで格差がある。地域類型間格差は参加類型間格差より大きい。 4) 受療件数率が増加しなくても診療報酬点数は増加している。 研究成果として、市町村における保健婦活動の循環器疾患予防に関するアウトカムの評価においては、(1)国保疾患別統計の受療件数率を指標として、縦断的に変化の方向性をみることの有用性が認めらられた。ただし、変化の方向性を一義的に解釈することの妥当性に関する検討が課題として残った。(2)地域特性に応じたアウトカム評価の必要性が明らかになった。
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