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1997 年度 実績報告書

高齢者のターミナルケアにおける家族参加プログラムの実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09672434
研究種目

基盤研究(C)

研究機関藍野学院短期大学

研究代表者

石井 京子  藍野学院短期大学, 看護学科, 助教授 (30259494)

研究分担者 上原 ます子  大阪大学, 医学部・保健学科, 助教授 (10203473)
キーワード高齢者 / ターミナルケア / 死の準備 / 家族の援助
研究概要

1.健康高齢者の死生観とターミナルケアについての意識調査
高齢者自身が望む死の看取りおよび死への準備状態について健康時の意識と行動を明らかにした。対象は老人大学受講生234名で平均年齢67.8歳である。家族と死について話を1度でもしたことがあるのは配偶者と46.2%、子供と28.6%、友人と43.6%であった。死に対する準備としてすでに対処したという回答の割合が1/4を越えた項目は、預金などの家計に関すること,配偶者の生活維持についてであり、現在考慮中がもっとも多い項目は望ましい死に方を伝えるであった。対処が乏しいのは死亡場所の希望という、身辺整理など、半数以上が死に対して準備も意思表示もしていない事が示された。ターミナル時にして欲しい援助として、家族には身体的苦痛の緩和と並んで精神的安定・不安の除去があげられた。看護婦に望む援助も同様に身体的苦痛の緩和,精神的安定・不安の除去であるが、家族に対してよりもより強く援助を求めていた。
2.老人病院看護婦の看取りに関する調査
死亡した高齢者を担当した156名の看護婦に、看取り時に実際に行ったケアを尋ねた。もっとも多かったケアは呼吸困難への援助、苦痛緩和への援助、身体的安全への援助など身体症状に対する専門的な直接的援助であった。しかし、精神的安定への援助や不安軽減への援助などの精神的ケアは半数しか行っていなかった。一方、家族への援助としては不安への対処、悲しみへの対処、死のプロセスを説明するなどが半数に行われていたが、家族にできる患者へのケアの説明や、死後の処置に加わる希望を聞くなどは3〜4割しかなされていなかった。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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