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1997 年度 実績報告書

青少年及び肥満者の血液性状に及ぼす食生活習慣の影響

研究課題

研究課題/領域番号 09680001
研究種目

基盤研究(C)

研究機関岩手大学

研究代表者

赤澤 典子  岩手大学, 教育学部, 教授 (30004005)

キーワード脂満 / 体内脂肪率 / 過酸化脂質 / コレステロール / GPT / 血清ミネラル / 亜鉛 / 食習慣
研究概要

食習慣は成人病(食習慣病)の発生の大きな影響を及ぼすと考えられる。本研究では青少年及び肥満者における食習慣が血液性状に及ぼす影響について検討することを目的にしている。本年度は健常学生(BMI=22)約20名と高度肥満学生(BMI=30以上の者、以下肥満者とする)約30名とを対象とし、体内脂肪率とW/H(ウエストとヒップの比)の測定すると共に空腹時採血を行い、肝機能(血清中のGOT,GPT、CHE)と血清脂質(総コレステロール,HDL,LDL,トリグリセリド)を測定した。また、血清過酸化脂質の測定を大石の蛍光測定方法によりおこなった。血清ミネラルはPIXY法により分析した。
結果 体内脂肪率は健常者が20.2%で肥満学生は33.7%と有意に高値であった。肥満者は健常者に比べ総コレステロール,LDLは有意に高く、HDLは有意に低値であった。またGOTやGPTが高く、肝機能の異常を示す者が多いことが指摘された。血清過酸化脂質は健常者に比べ有意に高値あった。さらに、肥満者の中でも体内脂肪率が高い者は血清過酸化脂質がより高い事が認められた。また血清過酸化脂質はBMIより体内脂肪率と関連する傾向があった。血清ミネラル量は肥満者の方が一般に多い。カリウムやナトリウムとも肥満者で多いがカリウムとナトリウムの比(K/Na)は肥満者で低い。銅と亜鉛の比(CU/Zn)は特に血清過酸化脂質が高値を示した肥満者で高いことが認められた。カルシュムとマグネシウム比(Ca/Mg)の差は認められなかった。今後は肥満学生の中でも体内脂肪率が高い者が血清過酸化脂質がより高い傾向がみられたので、体内脂肪率が高い者(隠れ肥満)を対象に肝機能、血清脂質、血清過酸化脂質量、血清ミネラル量及びビタミンE,カロチンの測定を行う。また、アンケート調査と食事調査を行い、食習慣傾向と血液化学的成分との関連について検討する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 赤澤典子: "肥満学生の血清過酸化脂質量と血清ミネラル量との関連" 家政学会誌.

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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