研究課題/領域番号 |
09680006
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
家政学
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
石井 泰博 東京農工大学, 農学部, 助教授 (90015090)
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研究分担者 |
野村 義宏 東京農工大学, 農学部, 助手 (10228372)
白井 邦郎 東京農工大学, 農学部, 教授 (70107168)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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キーワード | 靴内環境 / 皮革製靴 / 靴材料 / 汗蓄積 / 靴内微生物 / 皮膚常在菌 / 人工汗液 / 乳酸生成 |
研究概要 |
靴を着用することが多くなるにつれて、靴の形状が原因となる足の変形、着用中の発汗作用でおこる靴内の保健衛生が問題化している。靴内の環境は、着用中で温度・湿度の変化や汗成分の蓄積がおこり、微生物が成育しやすい条件となっている。この環境には靴材料の違いが影響を及ぼすと考えられる。本研究では、靴材料に天然皮革および合成皮革を用いて着用実験をし、汗蓄積成分と生育する微生物との関連を追究した。 平成9年度:(1)水分移動性能である吸水、吸湿、放温がよい天然皮革、(2)吸水がよいが吸湿しない人工皮革、(2)吸水、吸水、放湿がない合成皮革で同じ形の靴を3種類製作し、それぞれの着用試験した。着用試験で温度・湿度は合成皮革が高い傾向を示した。電解質の蓄積は、人工皮革では靴底部が多くて甲部に少なかった。天然皮革では、靴全体に汗成分が移動していた。生育する微生物は、靴下の着用や靴の種類、部位によって異なったが、着用時間が長くなるにつれて菌数が増加し、天然皮革靴にカビの生育がみれれた。 平成10年度:180時間着用した靴の微生物を調べたところ、人工皮革靴は靴全体に細菌数が多くて、甲部に汗蓄積成分が少ない結果と一致しなかった。この原因は汗の水蒸気が甲部に達して吸水部位に凝縮して、ここに細菌が増殖するためと推定した。人工汗液に増殖する微生物を調べたところ、ほとんどの種類が皮膚常在菌のブドウ菌であった。この菌が主に汗成分から乳酸を産生することから、乳酸の蓄積が微生物に由来していることが確認できた。
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