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1998 年度 実績報告書

環境負荷と被洗物の損傷劣化を抑えた洗浄方式の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09680007
研究機関お茶の水女子大学

研究代表者

駒城 素子  お茶の水女子大学, 生活科学部, 教授 (10077480)

キーワード回転ドラム式洗濯機 / 渦巻式洗濯機 / 洗剤使用量 / 洗浄効率 / 機械力
研究概要

洗浄力を保ちつつ節水と洗剤使用量を節減し,かつ被洗物の損傷劣化を最小限に抑えた洗浄方式として,回転ドラム式洗濯機について洗浄要因を探り,以下の結果を得た
1) 浴濃度と対繊維濃度の観点からみた洗浄効率と洗剤所要量,水量の関係
洗浄効率約50%を得る際の洗剤所要量は、浴濃度からは1.5g/L(被洗物2kgを20Lで洗浄する場合は15g),対繊維量からは9.2g/kg(被洗物1.2kgを20Lで洗浄する場合11g)であった。すなわち、回転ドラム式洗濯機では、浴濃度より対繊維量基準の方が洗剤所要量が少ないが,しかしその場合、被洗物当たりの必要水量が多い.
2) 被洗物重量の影響
洗浄効率におよぼす被洗物量の影響は,3.0kgまではみられないが,3.5kgになると洗浄効率を増加させ、洗いむらは逆に減少する.
3) 有効な落下距離に関係する洗濯槽内の空間の影響
浴比一定の下では、空間比の増加とともに洗浄効率も増加を示し、空間の影響があるかにみえるが、全実験条件でみると、空間比と洗浄効率に相関があるとは言えない。
4) 機械力および布の損傷性について渦巻き式洗濯機との比較
糸のほつれ数を指標とした機械力と被洗物量との関係は、回転ドラム式洗濯機では正の相関が,渦巻き式洗濯機では負の相関がみられた.しかし布の変形率は,両洗濯機間においてほとんど差がない.

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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