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1997 年度 実績報告書

高齢有配偶女性の生活ストレスとソーシャル・ネットワーク

研究課題

研究課題/領域番号 09680015
研究種目

基盤研究(C)

研究機関信州大学

研究代表者

松岡 英子  信州大学, 教育学部, 教授 (20126709)

キーワードストレス / 有配偶女性 / 高齢者 / ソーシャル・ネットワーク
研究概要

前期高齢者の半数以上は有配偶者であり、これらの人々が日常生活の中で抱えているストレスを分析することは、高齢者の幸福な老いを追求するために重要である。本研究は高齢有配偶女性の生活ストレスの様態とその軽減に関与する諸要因を、家族ストレス研究の分析枠組みや測定尺度を用いて明らかにするとともに、社会資源としてのソーシャル・ネットワークに注目して分析することを目的としている。
分析に用いた主要概念はストレッサー(家庭におけるストレッサーと想定される日常的出来事)、リソース(夫婦の同伴行動、夫婦相互の情緒的サポート、世帯外のネットワークおよびネットワークからの援助など)、家庭生活観、役割アイデンティティ、生活満足度、家庭生活のストレーン、心理的ストレス反応である。心理的ストレス反応はZungのSDSをもとに20項目(Cronbach's α=.78)を設定した。
高齢有配偶女性のストレス構造を分析するための理論的な枠組みと、関連要因の測定指標を作成し、プリテストを慎重に行った上で、650名の高齢有配偶女性に対して本調査を実施した。初年度である本年度はクロス集計程度の第1次的な分析を行った。対象者の平均年齢は66.1歳、夫の平均年齢は68.9歳であり、世帯構成は夫婦のみ55.6%、子夫婦と同居しているのが21.5%、有職者は24.1%であった。9つの基本属性を取り上げ、対象者の心理的ストレス反応に影響を及ぼしている変数を分散共分散分析を用いて分析したところ、世帯年収が有意な影響を及ぼしており、年収が多いほど妻の心理的ストレスが少ないことが明らかになった。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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