• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

プレイリーダーのいる子どもの遊び場に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09680020
研究機関奈良女子大学

研究代表者

瀬渡 章子  奈良女子大学, 生活環境学部, 助教授 (60179348)

研究分担者 田中 智子  奈良女子大学, 生活環境学部, 助手 (20197453)
キーワード子どもの遊び / プレイリーダー / 児童館 / 冒険遊び場 / 学童保育所
研究概要

【研究目的】本研究は,子どもの遊びを見守り,必要に応じて適切な援助をする大人(プレイリーダー)が常駐する遊び場を,都市の中にどのように組み込んでいけるのか,その可能性を探ることである。
【研究方法】上記目的のために,本年度は神戸市の児童館を対象に調査研究を実施した。神戸市は,学童保育を併設しているケースが多いこともあって,1中学校区に1ヶ所,もしくは2ヶ所の児童館が配置されており,子どもたちにとっても比較的身近な遊び施設となっている。調査研究は以下の手順で進めた: 1.児童館の現況調査 2.児童館職員にたいする聞き取り調査,3.児童館利用の小学生(学童保育児童および一般児童)対象の聞き取り調査。上記3.の調査は,1998年11月,3児童館において実施し,回答者数は173名であった。
【結果】子どもたちにとって児童館は,「友達と遊べる屋内遊び場」「暇な時にも誰かと遊べる場」「行事があって楽しい場」として認識されていた。しかし,一般来館の児童にとって,指導員はじめ児童館職員の影は薄く,指導員は「行事をする人」「児童館を管理している人」であり,「一緒に遊ぶ人」「遊びをみてくれる人」とはなっていない。その背景には,指導員の配置基準が1名であることによる人員不足と,市の方針もとづく行事の遂行に時間がとられるなど,子どもたちとの接触時間が十分にとれないことが問題として指摘される。また,そもそも指導員の役割として,創造的な遊びの環境を整備するという位置づけにはなっていないことも,一般来館児童とのつながりが希薄である原因と考えられる。その他の問題として,ほとんどの児童館に屋外遊び場が設置されていないことがあげられる。多くの児童館が遊び環境の悪化地域に立地しているため,屋外遊び場が設置できていない事情はあるが,屋外遊び場の設置は子どもたちの要望も強く,豊かな遊びが展開される契機になると期待される。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 瀬渡章子,田中智子,他: "プレイリーダーのいる子どもの遊び場に関する研究-都心型プレイスクールと郊外型プレイスクールの比較-" 日本建築学会近畿支部研究報告集. 第38号 計画系. 657-664 (1998)

  • [文献書誌] 瀬渡章子,田中智子,他: "都心における子どもの遊び環境に関する研究-福岡市立K小学校区における調査事例-" 日本建築学会大会学術講演梗概集. F-1. 129-134 (1998)

URL: 

公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi