研究概要 |
人体にかわる被服圧計測用下半身ダミ-を試作することを目的とし、受圧部の硬さを3段階に変化させた下半身ダミ-を製作し、推定被服圧と実測被服圧との検討を行なった。その際、素材の応力緩和特性も考慮した。また、同様の実験を身体特性が近似した被害者3名の人体上でも行い、以下のことが明らかとなった。 1.下半身ダミ-の実測被服圧は、受圧面の硬さの影響を受け、剛体面Aに比べ軟体面B1、B2の値が低いことがわかった。 2.各条件下の推定被服圧と実測被服圧との適合性は,試料3を除いて下半身ダミ-軟体面 B1、B2の大腿部および人体上の大腿部で、かつ、緩和時間t=10^2(sec)、t=10^3(sec)において高いことがわかった。 3.大腿部において,下半身ダミ-軟体面B1、B2上と、人体上での実測被服圧は近似した値であった。 以上のことから、本実験で試作した被服圧計測用下半身ダミ-の大腿部軟体面上において被服圧測定を行うことで,着心地評価の指標を得ることが可能となった。
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