調査の実施・結果 1997年10月〜1998年3月三重県および茨城県・長野県内において30〜40才代生活改善フループ活動をしている妻とその夫の生活時間調査・意識調査を実施した。 回収数114カップル228人(回収率74.5%)。内、三重県のサンプル(生活時間調査有効回答113、意識調査有効回答138)について集計分析した。 1)生活時間調査 <農作業日>:夫は、生理的生活時間11時間20分、農業労働時間8時間56分、家事労働時間11分、社会的文化的生活時間は3時間33分である。これに対して妻は、生理的生活時間10時間21分、農業労働時間5時間57分、家事労働時間5時間2分、社会的文化的生活時間2時間40分である。全労働時間(農業労働時間+家事労働時間)では夫9時間7分に対して、妻10時間59分となり約2時間妻の方が多く働いている。 <農休日>:夫は、生理的生活時間11時間51分、農業労働時間43分、家事労働時間1時間22分、社会的文化的生活時間10時間4分である。これに対して妻は、生理的生活時間10時間29分、農業労働時間50分、家事労働時間7時間15分、社会的文化的生活時間5時間26分である。全労働時間では、夫2時間5分、妻8時間5分であり、妻の趣味や研修や社会的な交流の時間が圧迫されている。 2)意識調査 (1)妻の労働報酬に関する項目では、「農業収入の名義」「農業所得から定期的な取り分」「妻名義の農地」「妻名義の貯金」について、(2)労働条件で「農休日」(3)社会的関係で「各種研究会への積極的参加(4)家事分担等について結果が出ている。
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