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本年度の研究において目的としたのは、イエズス会士たち、とりわけクリストファ・クラヴィウス、ロベルト・ベラルミ-ノ、そしてクリストファ・シャイナ-の宇宙観に焦点をあて、彼らがアリストテレスとプトレマイオスの伝統にどの程度まで忠実であったのか、あるいは新たに付け加わった知見に基づいて、その伝統をどのように改変しようとしていたのかを明らかにすることであった。この問題については、彼らがアリストテレス的宇宙観を放棄し、最終的にはティコ・ブラ-エの宇宙観を採用するに至ったということを解明した。このことは、科学史学会阪神支部97年度第2回例会において口頭発表した。
次年度は、彼らがガリレオによってなされた天文学上に諸発見をどのように評価したか、それらを自らの宇宙論の中でどのように解釈したかということを明らかにする課題も含めて、さらに研究を深める予定である。
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