今日国民的健康問題となっている生活習慣病への対応として、自己のライフスタイルを見直し、望ましい生活習慣を確立することが課題となっている。その際、自己学習により内発的に動機づけられた保健行動によって、個々の健康課題が解決されていくことが有効とされる。本研究は、大学と附属学校間のネットワーク環境を活用し、教師(養護教諭)および生徒が収集した健康情報を有機的に活用し、生徒の保健行動形成を支援するシステムの構築を目的に研究を進めた。 システムの構築にあたって、先ず生徒の保健行動形成を支援する健康情報の質を検討した。情報の質として、生徒を健康知識の受け手とする「知識提供型」より、生徒の問題関心を呼び起こし、探究意欲を喚起し、反省的思考(Reflextive Thinking)を促すような質を持った情報がもとめられた。次いで学校で提供する健康情報と、インターネット上で利用可能な様々な健康関連情報へのアクセッシビリティを検討し、ネットワークをとおしてのガイダンス機能がよりフレンドリーなものになるようインターフェースの改善を図った。 以上の内容について、ウイスコンシン州で先進的に研究を進めている専門化からレビューを受け、研究課題を整理した。
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