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1998 年度 実績報告書

対人的・集団的運動の場における走能力および跳能力に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09680081
研究機関筑波大学

研究代表者

高松 薫  筑波大学, 体育科学系, 教授 (90015727)

研究分担者 図子 浩二  鹿屋体育大学, 体育学部, 助手 (70284924)
大西 武三  筑波大学, 体育科学系, 助教授 (10015951)
キーワード球技スポーツ / 方向変換走能力 / 直線走能力 / 状況判断能力 / 発達 / タレント発掘法 / トレーニング法
研究概要

今年度は,対人的・集団的な動きの場における走能力の本態を明らかにするために,方向変換走能力の発達およびそれに影響する要因について検討した。この課題を明らかにするために,運動部に所属する中学生122名(男子72名,女子50名)を対象にして,3種の方向変換走(等間隔の25mジグザグ走,非等間隔の25mジグザグ走,25m加速減速走,および形態,体力・運動能力を測定した。
その結果,中学生の方向変換走能力は,3種の方向変換走のいずれにおいても,男子が女子よりも優れ,性差は経年的に大きくなること,その発達のしかたは直線走と類似していること,およびその成績は男女ともに直線走能力と跳型の無気的パワーの影響を受けることが認められた。これらの結果は,方向変換走能力に優れるためには,直線走能力に優れることがその基礎として重要になるが,方向変換に対応するためにエキセントリックなパワーに優れていることも重要になることを示唆するものである。一方本研究では,直線走能力に優れるタイプと方向変換走能力に優れるタイプに分けられるか否か,もし分けられるとすればそれは何に大きく影響されるのかについて検討したが,これについては明確な結果を得ることはできなかった.この結果は,中学生の段階では,専門的な動きをともなうトレーニングが行われない限り,方向変換走能力の顕著な発達は見られないことを示唆するものである。したがって,球技スポーツ競技者のタレント発掘法や体力トレーニング法を確立するためには,今後,被検者の年齢層を広げて検討したり,トップレベルで活躍する球技競技者と陸上競技の短距離競技者を比較することなどが必要であると考えられる。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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