研究概要 |
本研究では,小地域(一県)を対象として,生涯スポーツ学習に参加している高齢者を対象に,健康・体力づくりを志向した生活様式や生活行動および健康,体力・運動能力の実態を統計的調査によって明かにすることを通して,生涯スポーツ学習に伴う健康・スポーツ生活の変容と,健康,体力・運動能力への影響に関する因果構造を統計解析的に検討することを目的とした. 体力・運動能力テストおよび健康・スポーツ生活の統計調査を継続実施した. 調査対象:生涯スポーツ学習プログラムに参加する某県内在住の60歳以上の男女計約2,200名データの整理および統計的解析,対象者への成績の還元.県生涯学習課への結果報告,検討課題の分析,研究のまとめを行った.対象者への成績の還元,市当局への結果報告を時間的に優先した. ・対象者個々人の体力・運動能力、健康・スポーツ生活を評価し,フィードバックした. ・調査結果を性・年齢階級別の統計表にまとめ,報告書冊子を担当部局に報告した. 統計的分析:統計単位は個人とし,統計的処理はパソコンを用いた.得られたデータより、・生涯スポーツを志向したスポーツライフを規定する生活様式および生活行動要因を検討した. ・高齢者の健康体力づくりのための生活様式および生活行動要因と体力との相互依存関係を検討し,共分散構造分析を用いた因果構造モデルを検証した. ・それらの成就に関与する体力・運動能力の主要因,ならびにそれらの二次因子構造を検討した. ・高齢者における健康・スポーツ生活の変容要素と体力・運動能力との因果構造を共分散構造分析を用いて検討した. 総括:研究成果は国内外の関連学会にて発表し、研究の全体的まとめをして報告書を作成した.
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