研究課題/領域番号 |
09680090
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
水野 哲也 東京医科歯科大学, 教養部, 助教授 (30126255)
|
研究分担者 |
芝山 正治 駒沢女子大学, 人文学部, 助教授 (80107250)
眞野 喜洋 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (70014339)
|
キーワード | 消防士 / 体力 / 健康診断 / 蓄積的疲労 / トレーナビリティ |
研究概要 |
今回我々は、20才〜50才代の消防職員(平均年齢39.23±10.68才)を対象に健康診断を行い、体力向上のための訓練が可能な職員に対して、体力測定を実施後その結果に基づいた訓練(トレーニング)プログラムを作成、実施し、そのトレーニング効果を検討した。 1.健康診断結果 医師による安静心電図を含めた運動適否を決定する健康診断を実施した結果、健診を受診した77名の職員のうち5名に肝機能障害他による不適格者が存在した。また、その他にも高血圧症(境界領域を含む)、糖尿病(境界型を含む)、高脂血症、肝機能検査高値、腰痛などの症状を訴える者が数十%存在し、その生活管理指導の必要性が認められた。 2.疲労兆候調査結果 今回対象となった消防職員には、勤務形態の違いにより日勤者と交替性勤務者(二交替性)がいたが、蓄積的疲労兆候調査(CFSI)からみた疲労兆候の分析において両者間に明らかな差が認められ、交替性勤務者の方が日勤者と比較してNFI気力の減退、NF2-1一般的疲労感、NF2-2身体不調、NF6慢性疲労の各因子において有意差に高い訴えを示した。 3.トレーニング効果 トレーニングは、敏捷性、筋持久力(上下肢並びに腹筋)及び全身持久性の向上を意図した内容とし、定期的な体力測定によってその水準を評価した。短期(2ヶ月)効果では、敏捷性並びに筋持久力とも有意に向上したが、全身持久性には有意差が認められなかった。なお、年齢別のトレーナビリティ及びトレーニングの長期(半年〜一年)効果については現在検討中である。
|