研究課題/領域番号 |
09680090
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
水野 哲也 東京医科歯科大学, 教養部, 助教授 (30126255)
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研究分担者 |
芝山 正治 駒沢女子大学, 人文学部, 教授 (80107250)
眞野 喜洋 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (70014339)
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キーワード | 消防士 / 体力 / 健康診断 / 食生活 / トレーナビリティ |
研究概要 |
今回我々は、20才〜50才代の消防職員を対象に体力測定並びに食事内容調査を含む総合的な健康診断を行い、その結果から体力向上のための訓練が可能な職員に対して、トレーニングを実施するとともに、食生活改善のための栄養指導を含む健康教育プログラムを実施し、その前後の各種検査結果の比較から各種プログラムの実施効果を検討した。 1. 健康診断結果から 血液検査を含む健診結果からみた消防職員の身体的健康度は、個別、また項目別に十数例についてその改善を認めたが、全体的にはその有意な変化は認められなかった。 2. 体力測定結果から 体力測定結果からみた消防職員の総合的な体力水準は、敏捷性(バーぺーテスト)、筋持久力(上体おこし並びにスクワット)並びに全身持久力(踏み台昇降運動)について上記プログラムによると思われる有意な改善が認められた。 3. 食事内容調査結果から 食事内容調査から消防職員の食生活の特徴は味付けが濃く、野菜が少なく、油っぽい料理が多くまた1人分の主食の量が多めであった。なお、食事内容適正度には、個別にかなり改善された者もあったが、全体的には上記プログラムによると思われる有意な変化は認められなかった。 4. その他 今回対象となった消防職員には、勤務形態の違いにより日勤者と交替性勤務者(二交替性)がいたが、POMSテストからみた感情と気分の分析において両者間に差が認められ、特に事前調査時の活気(V)の因子得点で交替性勤務者の方が日勤者と比較して有意差に低かった。また、ブレスローの健康習慣得点は上記プログラム実施前後で有意に高くなった。
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