研究課題/領域番号 |
09680090
|
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
水野 哲也 東京医科歯科大学, 教養部, 助教授 (30126255)
|
研究分担者 |
芝山 正治 駒沢女子大学, 人文学部, 教授 (80107250)
眞野 喜洋 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (70014339)
|
キーワード | 消防士 / 体力 / 蓄積的疲労徴候 / 交替制勤務 / 運動 |
研究概要 |
我々は継続的に消防職員を対象にその体力並びに心理的健康度に及ぼす体力トレーニングの影響を検討しているが、本年度は特にその勤務形態による差異(交替制勤務による影響)に着目し、その分析を行なった。なお、対象の平均年齢は48.08±4.97(SD)才であった。 1.体力トレーニングの実施頻度 実施頻度は1年間を通して平均しておおよそ1回/週強の頻度であった。 2.勤務形態による差異 (1)体力測定結果について ・隔日勤務者群の腕立て腕屈伸が有意に改善した(p<0.001)。 ・毎日勤務者群及び隔日勤務者群とも上体起こしにおいて有意に改善した(p<0.01)。 (2)心理検査結果について ・CFSIからみた蓄積的疲労徴候は、トレーニング前の各因子の訴え率が隔日勤務者群の方が毎日勤務者群より高く、隔日勤務者群ではNF1気力の減退、NF3イライラの状態、NF4労働意欲の低下、NF5-2不安感の困子で要注意領域である70%ile値を越えていた。また、トレーニング後の隔日勤務者群の訴え率はNFl気力の減退、NF5-2不安感の2因子で有意に減少した(p<0.05)。 ・POMSテストからみた感情尺度でもトレーニング前後の比較において、C混乱の尺度(p<0.01)、D抑うつ・落ち込みの尺度(p<0.05)で、それぞれ有意な減少傾向を認めた。
|