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1998 年度 実績報告書

コンピュータ支援による競技におけるストレスマネジメントのシステム構築

研究課題

研究課題/領域番号 09680092
研究機関東京工業大学

研究代表者

石井 源信  東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (20108202)

研究分担者 石川 国広  東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助手 (10212838)
キーワードストレスマネジメント / システム開発 / WWW / 心拍数 / 競技不安 / ホルモン分泌
研究概要

今年度は2年目であり,実施した内容と結果を示す.
開発したメンタルマネジメントサポートシステム(MMSS)の概要
開発環境としてはLAN等の情報ネットワーク環境においてHTML(Hyper Text Markup Language)やJava等のマルチプラットフォームで利用される言語を用いた.Webサイトの記述には,W3C(World Wide Consortium)が策定したHTML3.2,またコンテンツの作成にあたってはJava言語を用いた.
基本的な構成としては,オリエンテーションでこのサイトの目的と意義を説明し,メンタルマネジメントの概要が示される.また,書籍,心理検査のデータベース,リンク集,スタッフ等の情報をのぞくことができる.さらには,ユーザーであるテニス選手がいろいろな側面の問題点や悩みを提示した具体的な事例をもとに選択師を選べるようになっている.大別すると自己診断・処方のためのツールとメンタルトレーニング法を学ぶことができるツールの2つから構成されている.
テニスのシングルスゲームにおける心理的・生理的変化
心拍数はゲーム中に,血中のアドレナリン,ノルアドレナリン,コルチゾール,ドーパミンなどのホルモン分泌はゲーム前,中,後に調べた.また,ゲームでの表情・態度を分析するために,被験者の顔を中心としたビデオどりを行い,ゲーム終了後ビデオをみながら,それぞれの状況での心理的な内省報告を記録した.運動量と心理的状態のどちらの要因が有意に働いているかを判別することは難しいが,心拍数とホルモン分泌と心理的指標(不安,満足感など)との関連性が多少ではあるが認められた.
今年度の課題
システムに関しては,テニス選手がどう評価し,どう利用するかが重要であり,ユーザーの意見を参考にしながら内容をより充実させ,このシステムを実際に活用してどのような効果があるかを検討する.
また,ゲームの分析では,今回は事例的に3人によるリーグ戦によるものであったが.さらに事例を増やすことによって,生理的指標と心理的指標の有効性ならびにそれらの関連性をより明らかにしたい.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 石井源信他: "インターネットを利用したスポーツ心理学適用の将来" 日本スポーツ心理学会第25回記念大会発表抄録集. 6-7 (1998)

  • [文献書誌] 黒田一壽他: "WWW上における心理的サポートシステム開発の試み" 日本スポーツ心理学会第25回記念大会発表抄録集. 64-65 (1998)

  • [文献書誌] 石井源信他: "テニスゲームにおける心拍数,ホルモン分泌,およびプレー傾向との関連性" スポーツ心理学研究. (投稿予定). (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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