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1997 年度 実績報告書

スポーツ場面におけるイメージトレーニング・プログラム作成に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09680096
研究種目

基盤研究(C)

研究機関富山大学

研究代表者

横山 泰行  富山大学, 教育学部, 教授 (30109102)

キーワードイメージ・トレーニング / メンタル・スクリーン / イメージ想起能力 / イメージ操作能力 / 自律訓練法 / バイオフィードバック / 脳波 / アルファ波
研究概要

イメージ法を選手に定着されるためには,選手の「心の場」の整備と「心の要素」の活性化が肝要である.「心の場」を整備するには,シュルツの自律訓練法適用時の脳波をできるだけ長くコンスタントにアルファ波支配下(バイオフィードバック装置KLAUS 3000 PFで確認)に置くことである.「心の要素」を活性化するには,選手ひとり一人が鮮明なイメージ想起能力とパワフルなイメージ操作能力を獲得することである.
1)自律訓練法のテープ(STEP 1 - STEP 6)の使用により,被験者は一日三十分の練習を一週間続けると,脳波を90%から95%アルファ波支配下に置くことができた.コンスタントに脳波をアルファ波支配下に置くことができるようになった被験者も,大きなプレッシャーを受けるとアルファ波の出現が二三割低下することが認められた.
2)三原色,花(チューリップ,菊,桜),動物(犬,猫,猿)をメンタル・スクリーンに想起する場合,イメージ想起能力の12のチェックポイント(色彩,形態,大小,行動,躍動,並存,空間,調和,情緒,力量,巻き込み,展開)で被験者の想起能力を診断すると,個人間においても個人内においても12のチェックポイントに大きな差があることが明らかになった.アルファ波支配下でのイメージ想起能力は統計的検定を行っていないけれども,高まる傾向にあった.
3)イメージ操作能力(拡大法,移動法,回転法,鏡像法,彩色法,採光法,増殖法,変容法,活性法,変質法,融合法,接続法)のうち拡大法と移動法は比較的簡単にマスターできるけれども,その他の操作能力を身に付けるにはかなりの時間を要し,さらに課題の関心の強弱によって大きく左右されることが明らかになった.

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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