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1997 年度 実績報告書

骨格筋の損傷及び再生に対する運動と加齢の影響

研究課題

研究課題/領域番号 09680100
研究種目

基盤研究(C)

研究機関愛知教育大学

研究代表者

春日 規克  愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (60152659)

キーワード筋損傷 / エキセントリック収縮 / 筋再生過程
研究概要

平成9年度の実験計画では、「筋再生過程の組織学的変化として機会刺激装置の開発」であり、これにより下肢筋に対して一定負荷のエキセントリック収縮を起こさせること、また大きな崩壊を引き起こし再生過程を金の構造面から明確に捉えることを目的とした。機械刺激装置は電気刺激装置からのトリガー信号によりサーボモーターが牽引開始し、トリガー信号に対してサーボモーターの開始遅廷時間、回転速度(0-120度)と回転角度(0-300度/sec)が調整できる装置を作成した。次ぎにこの装置により成熟ラットに対し腓腹筋・足底筋筋のエキセントリックな収縮を行った結果、30秒毎450msec間の強縮刺激を1時間継続するのに対して、遅廷時間100msec、回転角度60-80度、回転速度250度/secにて足関節を背屈させ筋にエキセントリック収縮を起こさせることで十分量の崩壊を起こすことが確認できた。しかし、現時点で、同じ電気刺激・伸展条件に対して崩壊量が25-80%がみられており、刺激部位などの再検討の必要性が感じられている。また、再生過程は大きな崩壊後にも3週間でほぼ完了することが確認された。
もう1つの計画であった「トレーニングによる筋崩壊耐性と可塑性」に関しては、発育期から成熟期までの3ヶ月間に走トレーニングを行ったラットに対し、下り走を用いた下肢筋のエキセントリックな収縮を行わせ、損傷の程度、回復速度を生理的組織化学的特性から調べた。トレーニング筋においては明らかに損傷を起こす筋腺維数は対照筋よりも少なく、張力の低下、シナプス遅廷の延長、運動終板の刺激伝達量の減少などは抑えられた。この結果は、常に運動ストレスが加わるトレーニング筋では防御機構としての免疫細胞を活性化や調整を行うサイトカインが増加が起こっていることを示唆するものであった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 春日 規克: "トレーニング筋に対する下り走の影響" 体力科学. 46-6. 613- (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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