研究課題/領域番号 |
09680102
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
生田 香明 大阪大学, 健康体育部, 教授 (70012507)
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研究分担者 |
宮本 忠吉 大阪大学, 健康体育部, 助手 (40294136)
坂東 隆男 大阪大学, 健康体育部, 講師 (30189732)
木下 博 大阪大学, 健康体育部, 助教授 (60161535)
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キーワード | 幼児 / 非活動児 / 足指 / 身体活動量 / 直立姿勢 / 足在中心位置 |
研究概要 |
大阪府下のD幼稚園の年少児63名(男22名、女41名)全員を対象に、透明ガラス板で作成されたフォースプレイト上に直立姿勢をとらせ、足裏の型をビデオ撮影して、足指の接地不良者が何%いるかを調べた。また、フォースブレイト上に20秒間のロンベルグによる直立二足姿勢を維持させ、そのほぼ中間の10秒間の平均足圧中心位置、重心動揺面積と距離を計測し、足指接地不良者と接地者の比較を行った。更に、被検者全員を対象に幼稚園における身体活動量を調べるために、歩数計を用いて被検者が登園してから降園するまでの歩数を14日間に亘って計測し、園生活における1分間当たりの平均歩数を算出して、度数分布を調べた。その結果、足指の接地不良者は63名中40名に見られ、年少児では63.5%に達していた。男女別に見ると男児では54.5%、女児では68.3%となり、女児でその割合が高いことを示した。被検者全員の足圧中心位置は、踵を基準につま先までの割合で示すと39.5(±7.2)%であった。重心動揺面積は5.0(±2.2)cm^2であり、重心移動距離は56.7(±9.9)cmであった。これを3項目について、足指接地不良群と接地群に分けてそれぞれの値を比較したところ、3項目のいずれにおいても両群間に有意な差異は認められなかった。また、園生活における1分間当たりの平均歩数は、最も多いものが33.6歩を示し、最も少ない者が17.7歩で、全員の平均値は25.0(±4.5)歩であった。この度数分布を調べた結果、正規分布を示さず、25.7歩を境界として2峰を示したことから、25.7歩以上であった28名を活動群とし、それに達しなかった35名を非活動群として区分した。そして、両群間の足圧中心位置、重心動揺面積と距離を比較した結果、いずれの項目においても両群間に有意な差異は認められなかった。また男女児の性差を調べたところ、平均歩数、足圧中心位置、重心動揺面積と距離のいずれにおいても有意な差異は認められなかった。
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