研究課題/領域番号 |
09680102
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
生田 香明 大阪大学, 健康体育部, 教授 (70012507)
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研究分担者 |
宮本 忠吉 大阪大学, 健康体育部, 助手 (40294136)
坂東 隆男 大阪大学, 健康体育部, 講師 (30189732)
木下 博 大阪大学, 健康体育部, 助教授 (60161535)
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キーワード | 幼児 / 非活動児 / 足指 / 直立姿勢 / 足圧中心位置 / 重心動揺面積 / 重心動揺距離 |
研究概要 |
大阪府下D幼稚園の一昨年に年少児、昨年に年中児で、今年度年長児になっている48名(男14名、女34名)を対象に、一昨年、昨年度と同時期に透明ガラス板で作成されたフォースプレイト上にロンベルグによる直立姿勢を30秒間とらせ、足裏の型をビデオ撮影して、足指の接地不良者が何%いるかを調べた。また、30秒間のほぼ中間にあたる10秒間の平均足圧中心位置、重心動揺面積と距離を計測し、足指接地不良群と接地群との間に差異が見られるかどうか調べた。そして男児12名について、午前9時頃と午後1時頃の足圧中心位置を4日間計測し、午前と午後でそれに差異が見られるかについても調べた。得られた結果は以下の通りである。1)足指接地不良者は、48名中25名に見られ、年長児の現時点で51.8%を占めた。この割合は、3年間の縦断的測定から、発育に伴って徐々に減少することを示した。また、男女別にその割合を見ると、男児では35.7%、女児では58.8%を占め、女児の割合が高いことが明らかになった。2)被検者全員の重心動揺面積は、9.0±4.9cm^2を、その距離は206.8±33.3cmを示した。これらの数値は3年間の縦断的測定から発育に伴っていずれも徐々に増大することが明らかになった。3)重心動揺面積と距離はいずれも足指接地不良群と接地群の間に有意な差異は見られなかった。4)足圧中心位置は、午前に比べ午後に有意に後ろに移ることが明らかになった。
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