平成10年度は、前年度に作成したスポーツ環境の評価指標を明らかにする調査票により、全国でスポーツ・健康関連の自治体宣言をしている351市町村に対して、郵送法による質問し調査を実施した。回収したデータをスポーツ・健康関連の自治体宣言の先進例としてファイルし分析を進めた。また、前年度の研究成果をモントリオールで開催された国際スポーツ社会学会大会において研究発表を行った。 地域スポーツクラブ調査においては、まずこれまでの地域スポーツクラブに関する文献資料を収集し、整理した。そして、地域スポーツクラブのモデル事例を調査し、地域のスポーツ環境の中心となりえるようなモデル事例のパターン化を進めた。先行研究とヒアリング調査をもとにして、クラブの組織と所有施設、クラブの運営の現状と理念を明らかにする調査票を作成した。そして、垂水団地スポーツ協会、向陽スポーツ文化クラブ、京都府立体育館、明石コミュニティセンターの登録クラブ、成岩スポーツクラブ等に対して、郵送法による質問紙調査を実施した。さらに、文部省の総合型地域スポーツクラブの補助事業の指定を受けている半田市成岩スポーツクラブやなみかたスポーツクラブにおいてヒアリング調査を行い、クラブ運営の現状と問題点を検討した。これらの研究成果をまとめ、次年度の研究計画を作成した。
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