全体的には、第一年目の計画(既に提出づみ)に基づいて、作業や研究が順調に進行している。 まず、異文化交流史ないしは接触史としての歴史的視野が確認できる近代日本スポーツ史に関する文献10冊を選び、それらの内容をコンピュータ入力する作業を行った。入力に関しては、一部の文献をのぞき、スキャナで全文を読み込む方法を用いた。さらに重要と思われる論文を含めて、まだ作業進行中の文献もある。 さらに、1880年から1889年に及ぶ時期の年表の項目の選択を行った。これらは、岩波の総合年表をはじめ、いくつかの既成のスポーツ史関連の年表を参考に整理されたものである。特に明治・大正期については、ほぼその整理を完了した。(現在329KBのテキスト・ファイルになっている。) 今後は昭和期や明治以前についても一層項目を補充していく必要がある。明治期と大正期については、実際史料を張り付ける作業を進めており、その結果選択した年表項目と多くの史料内容とが一致していた。 最後に作成した年表(原典対応による)をCD-ROM化する試みにもなされつつある。
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