研究課題/領域番号 |
09680112
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
山内 正毅 長崎大学, 教育学部, 助教授 (00128232)
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研究分担者 |
大渡 伸 長崎大学, 熱帯医学研究所, 講師 (80128165)
小坂 光男 長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (30079983)
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キーワード | 発汗の拍出頻度 / 暑熱順化 / 運動鍛練 / 酸素消費量 |
研究概要 |
本研究では、温熱負荷による発汗初期の中枢性(発汗波)・末梢性活動を長期運動鍛練者と非鍛練者で比較検討し、皮膚温、皮膚血流量の測定結果とともに解析することで長期運動鍛錬による暑熱順化機序をより詳細に解明することを目的とした。 被験者は、Athletes群として運動部に所属する健康な男子学生5名とNon-Atheletes群として定期的な運動(最近2年以上)を実施していない健康な男子学生5名とした(但し、本学部の設備等の都合で、実験は本学熱帯医学研究所環境生理学教室の小坂教授のもとで実施した)。人工気象室内(26°C、40%rh)のAthletesとNon-Athletesに対し温熱負荷(43°C温水への下肢浸水)と運動負荷時(50-60%VO2maxの強度で自転車運動)の体温調節反応の測定を行った。鼓膜温、皮膚温(4点法)、局所発汗量(カプセル法)、発汗量(体重法)、心拍、皮膚血流量(以上現有装置)、発汗波(前腕部か右肩背部2箇所)、酸素摂取量の測定を実施し、深部温、平均皮膚温、平均体温、汗の拍出頻度、を算出した。運動開始直後に両群とも鼓膜温、皮膚温ともに初期降下傾向を示した。運動中の鼓膜温の変化は両群ともほぼ類似した傾向を示したが、平均皮膚温の変化はNon-athletesに比べ、Athletes の初期降下が小さい傾向であった。温熱負荷中の発汗潜時はNon- athletesに比べAthletesで長く、運動中の発汗量はAthletes で少ない傾向を示した。また、運動初期の汗拍出頻度はNon-athletes に比べてAthletesで少ない傾向にあた。Water immersion中の酸素消費量は両群とも上昇傾向にあり、Athletesよりnon-athletesの上昇率が高い(10%,20-50%程度)傾向であった。 本年度はまだ研究途中であり、今後、被験者をさらに増やすとともにより詳細な解析を次年度で行う予定である。
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