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1997 年度 実績報告書

水泳中の水分摂取が体液,浸透圧および血中ホルモン応答に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 09680114
研究種目

基盤研究(C)

研究機関長崎大学

研究代表者

田井村 明博  長崎大学, 環境科学部, 教授 (10136624)

研究分担者 松本 孝朗  愛知医科大学, 医学部, 助教授 (60199875)
菅原 正志  長崎大学, 教育学部, 教授 (20039564)
キーワード水泳パフォーマンス / 飲水 / 体温 / 水温 / 発汗量
研究概要

本研究はこれまでの水泳中の発汗量(体重減少量),水分摂取量および水温,運動強度(泳速度)が発汗量および体温におよぼす影響についての結果を踏まえたうえで,水泳中の水分摂取が体液,浸透圧および血中ホルモン応答に及ぼす影響を検討することを目的とした.
対象は実験の目的,方法についての説明を行い,被験者として協力の承諾が得られた大学男子水泳選手8名であった.水温30.0℃の条件で50mインターバル泳20本を行わせた.測定は50mインターバル泳の記録,体温(口腔温度),心拍数,RPE(主観的運動強度),体重および血液分析であった.30分の安静後,採血,体温,心拍数,RPE,体重を測定した.その後,10分間(約400m)のウォームアップ後,およびインターバル泳直後に体温,心拍数,R.P.E.を水中にて測定し,この2回の口腔温度の差を体温変化量とした.さらに退水直後に採血と体重測定を行い,泳前後の体重差を計算し体重減少量とした.各被験者には自由飲水(約15℃の水)と飲水なしの二通りの飲水方法の条件で,同時刻の2日間にわたり,合計2回のインターバル泳を行わせた.
インターバル泳後の心拍数,R.P.E.,血中乳酸濃度,発汗量(体重減少量),インターバル泳前後の血漿量,血漿浸透圧には飲水方法の違いによる有意な差は認められなかった.インターバル泳のタイムは,飲粋なしの条件と比較して自由飲水時の方が有意に速かった.また,インターバル泳前後の体温変化は自由飲水時の方が小さかった.以上の結果より,本研究で設定した水温の範囲では水泳中の自由飲水が過度の体温上昇を迎え,インターバル泳で高いパフォーマンスを維持できたものと推察され,水泳中の脱水予防と過度の体温上昇を押さえるためにも水分摂取が必要であることが示唆された.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Taimura,A.: "EFFECT OF FLUID INTAKE ON PLASMA VOLUME,OSMOLALITY,BODY TEMPERATURE AND PERFORMANCE DURING SWIMMING TRAINING" Medicine and Science in Sports & Exercise. 29. S157-S157 (1997)

  • [文献書誌] Taimura,A.: "ANALYSIS OF HEAR TOLERANCE AND THERMAL SWEATING IN SWIMMERS" The Japanese Journal of Physiology. 47. S225-S225 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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