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1999 年度 実績報告書

健康づくりのための高齢者における新しい運動処方のあり方に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09680119
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

竹島 伸生  名古屋市立大学, 自然科学研究教育センター, 助教授 (00137126)

研究分担者 早野 順一郎  名古屋私立大学, 医学部, 助教授 (90173054)
山本 高司  中京大学, 体育学部, 教授 (20072655)
高石 鉄雄  名古屋市立大学, 自然科学研究教育センター, 助教授 (50216610)
キーワード高齢者 / トレーニング / well-rounded exercise / 水中運動 / 陸上油圧式サーキット運動 / エアロビクス / レジスタンス / 血圧応答
研究概要

近年、健康づくりのためには従来より推奨されてきたエアロビクスにレジスタンスと柔軟性を組み合わせた総合的運動様式(well-rounded exercise,WRE)が重要であると指摘されている。高齢者においても自立を目指して積極的に筋力づくりを取り入れることも必要という見方が強い。しかし、邦人高齢者を対象としてこれらの運動方法の具体的方法や効果については不明であった。本研究では、定期的にWRE運動(水中運動や自転車駆動によるエアロビクス運動、油圧マシンを利用したサーキット運動など)および油圧マシンによるレジスタンス運動を実施した。運動は週3日、軽から中等度強度、約60分間の運動を12週間実施した。また陸上サーキット運動ではとくに油圧抵抗マシンを利用した運動を用いた。これらの運動をおこなったところ、高齢者においても呼吸循環機能、筋力、体組成、生活体力、活力年齢、機能的体力(functionalfitnessまたはADL)、身体機能に顕著な改善が認められた。邦人高齢者におけるトレーニングによる介入研究は、欧米に比べて少なかったことからこれらの成果は貴重なものとみられたが、邦人高齢者においてもトレーナビリティーが確認できたものと思われる。しかし、大学施設等を利用した完全監視型運動療法は一般的な運動方法とはいえない。多くの高齢者に対して運動の生活化を図るためには手頃で実施が容易な方法が提示される必要がある。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Takeshima,N.,et al.: "Oxygen uptake and heart rate responses between on land and head-out water immersion walking in the elderly"Journal of aging and physical activity. 5. 126-134 (1997)

  • [文献書誌] 竹島伸生: "運動療法の役割・実際・留意点-高齢者-"Mebio. 5. 64-69 (1998)

  • [文献書誌] 竹島伸生、田中喜代次: "高齢者の歩行と自転車駆動における酸素摂取量、心拍数、血圧および主観的運動強度応答の比較"日本生理人類学会誌. 3・4. 1-8 (1998)

  • [文献書誌] 竹島伸生ほか: "主観的運動強度設定に基づく高齢者の水中運動療法の有効性について"臨床スポーツ医学. 16・12. 1469-1473 (1999)

  • [文献書誌] Nobuo Takeshima,et al.: "An age-related decrease in fingertip sensitivity may produce large errors in the palpated pulse"Journal of aging and physical activity. special edition(in press). (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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