• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

スポーツ用マウスガードの開発とその実用試験

研究課題

研究課題/領域番号 09680131
研究機関鶴見大学

研究代表者

弘 卓三  鶴見大学, 歯学部, 助教授 (90199109)

研究分担者 山本 鉄雄  鶴見大学, 歯学部, 講師 (40166806)
キーワード運動 / マウスガード / 衝撃緩衝能力 / 脚パワー / ゴルフ
研究概要

本研究の目的は運動時に生理機能を低下させることなく,体育学的,歯科医学的見地から安全であり,運動機能に悪影響を及ぼさないマウスガードを作製する事にある.昨年度作製したマウスガードを基に運動への影響について平成10年度には下記の研究を行い,新たな知見を得たので報告する.作製したマウスガードの衝撃試験と他社製品との比較を行った.マウスガードの衝撃試験には落球型衝撃試験装置を用い行った.その結果,作製したマウスガードは衝撃緩衝能力が1/7まで低下した.他社製品との比較においても,本研究でのH型マウスガードが一番衝撃緩衝能力が高かった.
作製したマウスガード装着および非装着時の運動能力発揮の比較では,12種目の体力・運動能力テストテストを行ったが,いずれの項目においてもH型マウスガード装着時の方が運動能力は高くなった.運動効率の測定では,マウスガード装着による2種類の脚パワー(サイペックス,アネロダッシュ)を測定し,いずれの項目においても仕事量が有意に増加した.パフォーマンス実験では,ゴルフにおいては1番ウッド使用時の飛距離が増加し,その増加は5.2〜11.6ヤードであった.マウスガード装着により,ゴルフスイング時(アドレス時からインパクト時)の頭部の左右への動きが平均7.3cmから3.6cmに短縮された.また,他社製品との比較においても,H型マウスガード装着の方が運動能力が高くなることが明らかになった.これは運動時に歯を強く噛みしめることができ,顎が固定されるために口腔領域に生ずる求心性の感覚情報が増加したためと推測する.
以上のごとく,マウスガードは,本来の衝撃吸収力が充分に備わることは当然であるが,運動能力へ悪影響は避けたいものである.その意味でも,本研究で開発したH型マウスガードは,多くのスポーツ現場での使用に充分耐えられるものであることが明らかになった.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 弘卓三: "スポーツ用マウスガードの特性の検討-脚パワー・ゴルフからの検討-" 体力科学. 46・5. 445-452 (1997)

  • [文献書誌] 玉木伸和: "マウスピースの使用は体力を改善する" 体力科学. 45・6. 612 (1997)

  • [文献書誌] 弘卓三: "スポーツ用マウスガードの開発と運動への影響" デサントスポーツ科学. 19. 163-174 (1998)

  • [文献書誌] 弘卓三: "マウスガードの長期使用による呼吸器への影響" 神奈川体育学会抄録. (1998)

URL: 

公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi