研究課題/領域番号 |
09680140
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 東京女子体育短期大学 |
研究代表者 |
雨ヶ崎 俊子 東京女子体育短期大学, 児童教育学科, 教授 (40167953)
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研究分担者 |
阿江 美恵子 東京女子体育短期大学, 保健体育学科, 助教授 (30192842)
掛水 通子 東京女子体育大学, 体育学部, 教授 (20096663)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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キーワード | 女性競技者 / 競技スポーツ / 競技引退 / 女性と結婚 / 職業選択 / 競技スポーツの影響 |
研究概要 |
本研究の目的は、大学体育学部、短期大学保健体育学科(いわゆる体育系大学)で運動部に所属し、競技大会に出場した女性のスポーツ競技者についてその競技スポーツ経験が大学卒業後にどのような影響を与えたかを明らかにしようとすることであった。 研究の対象者は体育系大学一校の卒業生であった。研究は2回の質問紙調査と一回の面接調査からなった。質問紙調査の第一は日本を代表して国際競技大会に出場した選手のみに限定した調査であり、二つ目は一般競技者を対象とした調査であった。競技キャリアパターンを明らかにし、競技引退時の心理的葛藤及び大学卒業後の職業選択、現在のスポーツとのかかわりを明らかにした。 その結果、競技開始年齢が年代と共に早くなっていることや、国際大会出場レベルの選手たちの長いスポーツキャリアが明らかになった。平均結婚年齢は一般女性と同じであり、職業は大学卒業後就職したものの教職以外は途中退職が多く、近年は不安定な就業形態が増加している。競技スポーツ経験がその後の人生に役立ったと肯定したものは9割に達し、その理由は精神的なこと、人間関係のトレーニングなど人間的な成長に関わることをあげていた。 面接調査では国際大会に出場した選手の特異性の抽出を試みたが、現在をみるとスポーツ団体で活動する者の少ないことが指摘できた。大会に向けてハードな練習や指導者との確執など輝かしい部分と影の部分が見出され、改めてスポーツとは何かが大きな問題として残った。 年代別のスポーツとの関わりなど、女性スポーツの歴史や今後を考える資料を得ることができた。
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