研究課題/領域番号 |
09680143
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研究機関 | 武庫川女子大学短期大学部 |
研究代表者 |
北島 見江 武庫川女子大学短期大学部, 体育学科, 講師 (90204891)
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研究分担者 |
玉越 希 武庫川女子大学短期大学部, 文学部, 助手
目連 淳司 武庫川女子大学短期大学部, 体育学科, 教授 (50157814)
黛 誠 武庫川女子大学短期大学部, 文学部, 教授 (40085189)
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キーワード | Gyrotonic Method / ダンス・パフォーマンス / 女子大学生 |
研究概要 |
本実験は、Gyrotonic Methodによるトレーニングがダンスパフォーマンスに及ぼす効果の検証を主な目的とした。実験は、バトントワーリング経験年数1年未満の女子大生7名に、Gyrotonic Methodの基礎トレーニング12種類(所要時間約40分)を週3回、8週間連続実施した。 トレーニング実施前・中・後に(1)形態、体構成(2)身体各部位の関節可動域(3)片足支持脚上挙能力を測定し、トレーニング効果を比較検討したところ、以下のような結果であった。 1. Fat%は有意に減少した。 2. 周育では、胸囲、腹囲、大腿囲、および下腿囲が有意に減少した。 3. 関節可動域は、体幹部の柔軟性を表す上体そらし及び体前屈が有意に向上した。また、足関節を中心とするつま先のポイント(伸展)、およびルルベの高さのいづれも有意に上昇した。股関節の前後開脚、仰臥位姿勢での脚上挙も有意に上昇した。しかし、左右開脚角度は、今回これらに関連するトレーニング内容が含まれなかった為か有意に低下した。 4. 立位時の脚上挙能力では、前、横方とも脚上挙角度が有意に上昇した。また、立位時の上挙した脚と体幹部との角度をY字角度とすると、このY字角度は有意に縮小した。これにより、上挙保持に必要なバランスや、脚を引き上げる能力の向上が認められた。 Gyrotonic Methodの基礎トレーニングがダンスパフォーマンスに及ぼす向上効果を検証する為実験を試みたが、結果、脊柱を支える諸筋群の支持能力の向上と、動きの拡大化をはかる事が可能なトレーニングである事が判明した。尚、本実験の成果の一部は、第45回秋季舞踊学会(於奈良女子大学、1298)で発表した。
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