研究概要 |
平成11年度の調査は,高校生の「睡眠の状態」,「起床後のねむけとだるさ」,「朝の食欲」,「肉体労作や頭脳労作に対する好みの時間帯」,「就寝時の疲労の程度」,「夜間に肉体労差を実施すると仮定した際の実行の可能性」などについて質問紙法により生活の実態調査をし,その研究成果を日本体育学会第50回大会(於:東京大学)において報告した。[1999年10月] そして,この調査結果を裏づけるための実験として,フリッカー値の日内変動を実測し,あわせて運動能力テストと体力診断テストを行い,フリッカー値の日内変動に及ぼす運動能力・体力の要因について検討した。その研究成果は,第46回日本学校保健学会(於:名古屋大学)において報告した。[1999年11月] また,高校生が意識の中で,「自己体力の評価」と「満足度」をどのように捉えているかを調査し,体力の向上を期待するための分析と検討を加え,その検討結果を「運動・健康教育研究第9巻第1号,日本幼少児健康教育学会」で発表した。[1999年12月] さらに,生活習慣調査項目と日常生活の中の「睡眠の状況」,「生活意欲」,「労作に対する集中力」,「体力の自己評価と満足度」とのクロス集計も行った。 現在,体力の客観指標として,「Lean body mass」を中心に,体成分・運動能力や体力診断テストの成績との関連性について検討中である。
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