研究計画初年度なので、研究環境の整備、即ち、設備の整備に重点を置いた。新たに2400feetのオープンMTの読み取り装置を購入し、LANDSAT衛星のMSSデータおよびTMデータをオープンMTからハードディスクや光磁気ディスクへ媒体変換した後、従前から416pixel×380lineの衛星データを処理する際に使用しているシステムで処理できるようにフォーマット変換も行う体制を整備した。 従前から使用しているLANDSAT/MSSデータに大気補正を施して地表面アルベドを求めるスキームを改修して、LANDSAT/TMデータに大気補正を施して地表面アルベドを求めるスキームを開発することを試みた。これに平行して、Lambert面で構成されたキュービック都市構成面の放射収支・熱収支および表面温度を決定する数値モデルの開発を試みた。また、2次元に限られるが、非Lambert面で構成された都市キャニオン構成面の放射収支・熱収支および表面温度を決定する数値モデルの開発も試みた。 上越教育大学自然棟屋上に15cm×15cm×6cmのコンクリート平板を敷き詰めた上に15cm×15cm×15cmのコンクリートブロックを並べて都市街区模型を作成し、冬至近傍の快晴日にこの模型の表面温度の昼夜連続観測を実施した。結果は現在解析中である。
|