平成10年度は、音声入力ソフトをボイスタイプデクテーションからバージョンアップし、ViaVoice98とし、認識率を向上させた。しかし、以前以上に音声入力のための訓練が長くなり、視覚障害者にとっての問題点を抱えている。また音声出力ソフトも『おしゃべりメイト』をやめ、ViaVoice98の音声出力と95リーダ、IBMホームページリーダに切り替えた。 今年度は、ホームページにデータベースを埋め込んだ。サーバOSはFreeBSDで、データベースエンジンはPostgreSQLである。ユーザ登録により検索のみの人、登録・削除のできる人と区分けが出来るため、ホームページ上でのデータベース修正も可能となった。しかし、Unix上でのデータベースのため音声組み込みに一部支障が出ている。今後視覚障害者の評価を待ちたい。 ホームページのキーボード対応は、検索エンジンにおいては、まだ可能となっていない。視覚障害者・健常者両用のホームページは作成できた。動画像やメールアドレスの貼りつけも可能となった。視覚障害者用の検索エンジンはまだだれも研究されていないようである。 このような研究は新規技術ではなく、既存の技術で視覚障害者に応用するという研究のため、研究発表する場がなくて残念であった。
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