児童生徒が望ましい情報発信をするためには、学習したことをそのまま書き表すのではなく、情報の受け手の立場にたって内容を再構築することが望ましい、そのためには、多くの人の意見を集約できるシステムの開発が欠かせない。 今年度は学級内、校内での情報発信と情報収集のためのコンピュータ支援環境(イントラネット)の開発を行った。 基本的にはWWWサーバーにASPモジュールを組み込んで、ACCESSというデータベースを利用してデータを登録したりHTMLページを作成する方法でシステムを開発した。 (1)意見収集のために簡便に作れる電子掲示板システムと入力支援 児童生徒にとってはWWWブラウザで操作できて、発表を聞いた直後に意見を書くと、それが自動的に掲示板に登録されるシステムが有効である。その質問項目は児童生徒でも作れるようにするために、意見入カするページが簡単に作れる入力支援ソフトを開発した。意見は自動的にデータベースに登録され、掲示板として表形式で見ることができる。 (2)ブラウザで見て答えられるアンケートの作成支援と集計ソフト 発表を聞いた児童生徒がその発表の直後にアンケートに答える形で評価し、その集計結果がすぐに見られるシステムを開発した。そのアンケートはテキストファイルで作成し、各行の頭に簡単な記号(!#\など)をつけるだけで、タイトル、設問、単回答の選択肢、複数回答の選択肢、選択メニュー、1行入力、複数行入力などができるようにした。アンケートに答えると、その結果はデータベースに登録されると同時に、自動的に集計され、その結果が項目ごとのグラフや表としてHTMLに変換されて保存されるので、ブラウザで回答直後に見ることができるようにした。 このシステムはいろいろな学習の場面で利用できることが実践を通して確認された。 発表はFCAIで行い、その結果をインターネットエクスプローラで掲示板システムで答えさせて、すぐに意見を参照したり、アンケートに答えさせてその集計結果を見るような授業展開ができて効果的であった。
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