研究概要 |
平成9年度の研究実績は以下のとおり 1.フィルムケース地震計(簡昜型上下動地震計センサー)のセンサー部と記録システムの改良を行った. (1)センサー部:銅板をダンパーに用いて,波形記録の高精度化を達成した. (2)記録システム:ノートPCを使用し,プリンタポートより,信号を入力できる製作容易で,かつBASIC言語により制御可能なA/Dボードを製作した. 2.上記センサーの検定を行う,教室でも容易に製作できる簡昜震動台の製作とそれを用いた地震計の検定方法を新たに開発した. 3.学校で製作可能な地磁気測定用の磁力計については,現在文献研究と試作に着手したころであり,次年度に本格的研究を予定している. 4.自作地震計による地震波形記録のうち,震央距離別に,外国の地震波形の収集分析を継続しており,この中から,地球内部構造との関連位相が顕著な波形を現在,選別中である.この波形の教材としてのとりまとめも次年度に行う予定である. 5.4.と関連して,地球内部の地震波伝播を説明する,教材用の計算機シミュレーションの改良と文献研究を行っている. 6.教材用地震計の広帯域化については現在文献研究を継続中であり,次年度の試作を行う予定である. (上記1.2.については別記論文に成果の一部を公表ずみ.)
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