研究概要 |
本研究は2カ年計画で行われるもので,当初の研究計画に基づき以下の如く実施した。 1)精神的作業負荷を心拍動性変動により明らかにするための計測システムの開発を行った。本計測システムで、心拍動R-R間隔の時系列解析において、どのような分析が精神的負荷の記述に適しているかを明らかにするための予備実験を行った。その結果,瞬時パワースペクトルによるスペクトル変化が負荷の記述に適する可能性が明らかになった。 2)テキスト、図形、写真、動画等モダリティの異なる画面構成による実験用教材の開発を行った。 3)WWWの設計において、最近フレーム型構造のものが多く見受けられるようになってきている。そこで、フレーム構造の有無で学習者に与える使い易さ、そこに提示される情報に対する理解しやすさ、記憶への残存度などを実験的に明らかにした。その結果、フレームの有無で、学習者の与えられた情報に対する記憶量に変化が見られなかった。 4)3)の実験を基に、フレーム構造、画面への提示情報量や情報の階層的提示と精神的負荷との関連を明らかにするための実験デザインの再検討を行った。
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