研究概要 |
平成10年度から着手している実験システムの開発を継続するとともに,システムを用いた実験を行った。 (1)一輪車走行スキルの下位行動目標のうち,前後・左右バランス,フォークの傾き,漕ぐスピードを測定する機能を一輪車に持たせた。また,生理的変化を同時に測定するするためにTEAC社のPCカードデータレコーダを用いて,呼吸活動,心拍,筋電図を測定する無拘束計測システム(ambulatory monitoring system)を開発した。 (2)上記システムを用いて信頼性と妥当性のある生理反応測定が可能か否かをチェックする目的で,30名の被験者を対象にした刺激実験を行った。安定した生理的反応性が得られる刺激として,ストレス,情動刺激に対する生理的応答性をチェックした。その結果,妥当性のある生理反応データの収集可能であることを確かめた。実験結果については平成11年7月に開催されるInternational and Interdisciplinary Symposium on Respirationで発表する。 (3)(1)で開発したシステムを用いて,5名の被験者を対象とした一輪車走行スキルの習得実験を行った。これまでの訓練実験から得られた映像を編集して,学習者のスキル習得に関する理解を測定するための評価テストを実施した。研究成果は日本教育工学雑誌に投稿する。
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