研究概要 |
学校で教育すべきその学習領域と地域施設での学習の内容等を検討し,その連携の在り方を検討した。平成10年度に,地域の生涯教育施設での情報教育は,地域の情報をデータベース化し,興味・関心の高い身近な情報を活用した情報教育が必要であり,そのためのデータベース開発を進めた。そのデータベースを用いた情報教育および学校と連携した学習を可能にした。 (1) 学校教育での基礎・基本的な内容と教科への適用 国民として人々が学校で学ぶべき情報教育の学習内容と,それの各教科における課題解決や表現活動等での利用の可能性について調査し,その体系化を行った。とくに,小学校での発達過程に応じたすでに学習した教科内容,情報処理,他の教科で必要な情報活用能力などの視点から情報教育カリキュラムの基礎構成を行った。学校教育を基礎にし,社会教育施設等での学習活動を進める基本的な学習事項を明確にした。 (2) 地域教育施設での情報教育の補充・発展学習 地域の教育施設での児童・生徒の情報教育の在り方、とくに、学校との関連において、どのような学習活動が可能か調査した。とくに,学校と地域の教育活動をテレビ会議システム等の通信システムで結び,相互に連携した学習環境を構成し,学校の教師が社会教育施設での児童・生徒の情報活動の支援の可能性を検討した。 (3) 学校・地域施設の連携した情報教育 実際の各施設を使い,児童・生徒の教育実践から学習の可能性を調査し,さらに,一連の情報教育の実践から,情報教育の具体的なカリキュラムおよび学校・施設間が連携した遠隔教育による情報教育方法を試行し,その成果をもとに,教育システム案を構成した。これをもとに,学校と地域教育施設で共通利用できる情報教育カリキュラムおよび教材を開発し,提供可能とした。
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